国内旅行や海外旅行へ出かけるとき、皆さんはどんなスーツケースを使っていますか?
数種類のスーツケースを所有していて、旅程や目的に合わせて選んでいるという人も多いと思いますし、 近々旅行用にスーツケースを購入しようと考えている人いると思います。
そんなとき、知っておくと役立つ、基礎知識と後悔しないスーツケース選びのためのノウハウをお届します。
旅行の日程で大きさを選ぶ
スーツケースを購入する際にサイズ選びで悩んでませんか?
一般的にスーツケースのサイズは、次の4種類に分類できます。
S(55~60cm)、M(65~70cm)、 L(70~75cm)、LL(75~80cm)サイズ
旅行日数で選ぶと良いバッグサイズの目安になります。
旅行期間 | スーツケースのサイズ(高さ) |
2~3日間位 | S(55cm) |
3~5日間位 | M(62cm) |
5~7日間位 | M(67cm) |
10日間位 | L(70cm) |
長期滞在 | LL(75cm以上) |
ただし、旅行先の気候や目的等により荷物の量は変わってきますので、以下の点に注意して、サイズを決めましょう。
- 衣類:暖かい地域では衣類の量は少なく、寒い地域では衣類の量が多くなります。日本と旅行先の気候の違いも考慮しましよう。圧縮袋などを利用することで、コンパクトにすることも可能です。
- 下着:期間中の必要枚数を持っていくか、途中で洗濯するか、市販の使い捨てを使用するか、等の選択肢があります。
- お土産:お土産を買う予定が多ければ、それらを入れるスペースが必要となります。旅行先、国が増えるとお土産の量も増えていきます。
- 身の回り品:アメニティグッズなどホテルに用意されているモノを使用するか、自分用を持っていくかによって荷物の量が変わります。
スーツケースを選ぶ3つのポイント
1.軽さ
機内預け荷物(受託手荷物)には重量制限があります。
バッグ自体の重量も関係してきます。バッグが軽ければ、その分荷物を多く入れられますし、持ってゆく荷物が少ない場合は、帰りのお土産を持って帰る場合、より多くのお土産を持って帰れることになります。
また、持ち運びという点でも、バッグ自体は少しでも軽いほうがよいのは当たり前なの事なので、軽さには十分に気をつけたほうがよいのです。
※航空会社が無料で預かる荷物の重量は、「エコノミークラスで総重量 20kg以下」としているところがほとんど。 なお、太平洋路線(米国・グアムを含む)は、バッグの個数による制限。
2.頑丈さ
機内の荷物格納庫で一番下になった場合、 100kg 近い重量がかかることもあり得えます。また、海外の空港では手荒な取り扱いをされる可能性も高く、荷物の仕分けは機械でやっているところが多いので、(鞄が仕分けする機械に弾かれる)当然、頑丈な事はバッグ選びの大きなポイントとなってきます。
バッグ本体の素材と骨格となるフレームの素材にも、十分気を配って選らんだ方がよいのです。
3.安全性の高さ
セキュリティという点では、バッグに装備されているカギのシステムがポイントとなってきます。
ハードキャリーバッグの場合は、あらかじめ設置されたロックシステムがあります。たとえば、カードキーを挿入し、スライドさせるというワンタッチ操作で施錠・開錠が可能なタイプをはじめ、より安全で簡単なカギを、と各社研究を重ね、さまざまなロックシステムが採り入れられています。
一方、ソフトキャリーバッグの場合は、ファスナーの引き手を2つ合わせ、その中央部にカギを装着するというタイプが多い。カギの付いていないソフトバッグやバックパックを海外旅行に利用する場合は、市販のカギを購入して装着しましょう。ワイヤーロックや南京錠など、いろいろなカギが市販されています。
アメリカを旅する場合には
現在アメリカへ渡航(ハワイ・グアム・サイパン及び各空港での乗り継ぎも含む)する場合は、航空会社に預けるバッグに施錠することはできません。
2002年12月23日から、 米国連邦航空省運輸保安局 (TSA: The U.S. Transportation Security Administration)は、航空運輸のいっそうの保安を図るため、アメリカ国内のすべての空港において全乗客のチェックイン・バゲージ(受託手荷物)の検査を強化することを決定しました。この検査は、X線検査装置と人手による2つの方法で行われる。この検査にともない、エアラインに預ける荷物は施錠ができないことになっていますもし仮に鍵をかけたまま預けると、当然の事ながら鍵を壊されます。
そこで登場したのがTSAロック。TSAが認可した唯一の鍵で、セキュリティが厳しいアメリカでも、鍵を掛けたまま航空会社に預けることができます。TSAロックには公認マークが必ずつけられているので確認を忘れずに。
ハード、ソフトキャリーバッグ共通のポイント
スーツケースには通常必ずキャスターがついていますが、2輪タイプと4輪タイプの2タイプがあります。
2輪タイプは小型から中型のハードケースやソフトケースのスーツケースに比較的多く採用されています。
通常はスーツケースに内蔵したキャリーハンドルを引き出して、スーツケースを斜めに倒すような状態で移動します。スーツケースのハンドルを持って、横方向に移動することはできません。
4輪タイプは中型から大型のハードケースのスーツケースに採用されていますスーツケースをどの方向にもスムーズに動かせるのが特長です。また、キャスターの素材や構造を工夫して、移動する時のガラガラという気になる騒音をできるだけ抑えた「消音タイプ」のキャスターを採用したスーツケースも増えています。
キャスターの数
2 輪のキャスターの場合、引っ張るときにスーツケースの幅が邪魔になる場合がある。たとえば、空港に向かう電車、海外での電車での移動時、車内にバッグを運び込む場合、幅が邪魔になってうまく運べないケースが出てきます。
4 輪のキャスターならば、縦にして車内の狭い通路もスムーズに運べ、360 度回転する自在キャスターの場合、人とすれ違うときも容易によけられる利点があります。
キャスターの走行性
キャスターは直径を大きくすることで走行安定性をアップすることが可能。ヨーロッパの石畳では重宝します。
現在、キャリーバッグは直径 50 ~ 80mm程度のキャスター付きが売れ筋で、一般的にキャスターは大きくなる傾向にります。しかし、大きいキャスターは、走行性が高くても破損しやすいというデメリットもある。よりスムーズで静粛な走行を実現するため、 インラインスケート用ポリウレタンホイールを装着したり、硬質な素材を使用し、ケースコーナー部に配置し走行安定性を向上させたりするなど、キャスターも試行錯誤が重ねられ、改良が続けられている。キャスターの走行性がよければバッグも軽く感じられます。
キャリーハンドル
キャリーハンドルは、高さの調整が可能かどうかという点に注目。
外国ブランドの場合などは、日本人の体格に合っていない場合があり、特に身長が低い女性はハンドルが合っていないとバッグの持ち運びに苦労することになります。
こうしたことを防ぐには、キャリーハンドルが多段階伸縮構造になっているバッグを選ぶこと。最近は、何段階かに分けて長さを調節することができるハンドルを採用しているバッグが増えています。
また、ハンドルの質感にもこだわりたいものです。ラバー加工などを施したタイプなら、持ったときの感触もやわらかく使いやすいです。
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